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ペットのストレス

ワンちゃんには、精神的不安やストレスによる分離不安症という病気があります。

 

特に小型犬に多く、仔犬から成犬になる過程で自立することを教わらなかったため、飼主がいないと落ち着かず、飼主の留守中に独特の声で鳴き続け歩き回り、家具を噛んだりします。

犬によってはそれが数時間続き、その声も通常と違い大きく響くので、近隣のクレームにつながることがあります。

あるマンションにやはり分離不安症のワンちゃんがいて、飼主は、自分がいる時は静かなので全く気づかずにいました。マンションは分譲タイプで壁も厚く、通常の物音ではそうそう聞こえることのない構造です。ところがそのワンちゃんの声は特別響き渡るので、お隣の方があるとき管理会社に苦情を訴えてきました。その人も以前飼っていたことのある「犬好き」の方でしたが、毎日数時間に渡り泣叫ぶような声を聞くうち、その声が耳についてしまって休日でもゆっくりと休んでいられないということでした。

飼主がそのことを中々信じないので、一度留守中の様子を、ビデオに撮ることになりました。録画した映像の中には、やはり大声で鳴きながら、うろうろと歩き回るワンちゃんの姿があり、その様子は延々と2時間続きました。

飼主もさすがに驚いていたので、管理会社も、防音室の使用や極力散歩に連れ出すなど、改善への努力をして貰えると思ったのですが、逆に飼主は「ペット可物件だからこんなことで文句を言われるのはおかしい」「ペット可だから許されるはず」と開き直ってしまったのです。

その後何度も話合い、結局飼主が飼育の仕方を見直すことで解決したのですが、その間、当事者同士も嫌な思いをしたでしょうし、間に挟まれるワンちゃんも不幸です。

またあるマンションでは、大型犬を飼っている飼主が、毎日の散歩を面倒くさがって、1日中ワンちゃんを部屋に閉じ込めて、自分達は出かけていました。

大型犬はその身体の大きさと同様に、たくさんの運動量が必要です。

ストレスのたまったそのワンちゃんは、飼主に爪も切ってもらっていなかったため、その大きな爪で毎日壁を掘ってしまい、床や壁に大きな穴を開けてしまいました。

注意すると飼主は、今度は犬をベランダに放置して飼い始めました。排泄もそこでさせるため、他の入居者からまた管理会社に苦情が入ります。

管理会社からの注意でベランダで飼うことはなくなり、しばらくしてまた他の入居者から苦情があったので駆けつけると、今度は共用廊下にそのワンちゃんがノーリードで放してありました。廊下には糞尿がそのままにされ、やはりまた他の入居者がひどい迷惑をこうむる結果になっていました。

 

このケースは、苦情の電話が来るたびに管理会社が駆けつけて糞尿処理をし、飼主に再三注意をして解決を見ましたが、このような飼育の仕方は、ルールやマナーを守ること以前に、ペットに対する愛情すら感じられません。